- 2024年07月02日
龍頭展示 - 2024年06月29日
令和六年祇園祭 大船鉾祭礼行事 - 2023年07月01日
令和五年祇園祭 大船鉾祭礼行事 - 2021年06月28日
四条町大船鉾 本年の祭礼行事について - 2020年04月26日
山鉾巡行中止について
- 2024年7月 (1)
- 2024年6月 (2)
- 2023年7月 (15)
- 2023年6月 (1)
- 2022年7月 (4)
- 2022年6月 (1)
- 2021年7月 (4)
- 2021年6月 (2)
- 2020年7月 (3)
- 2020年6月 (1)
- 2020年4月 (1)
- 2019年7月 (17)
- 2018年7月 (16)
- 2018年6月 (2)
- 2017年7月 (3)
- 2017年6月 (3)
- 2016年11月 (1)
- 2016年10月 (1)
- 2016年7月 (1)
- 2015年4月 (1)
- 2015年3月 (3)
- 2015年2月 (4)
- 2015年1月 (4)
- 2014年12月 (1)
- 2014年11月 (1)
- 2014年8月 (2)
- 2014年7月 (2)
- 2014年4月 (3)
- 2014年3月 (1)
- 2014年1月 (3)
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- 2013年10月 (1)
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- 2012年8月 (4)
- 2012年7月 (2)
- 2012年6月 (3)
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- 2012年1月 (3)
- 2011年12月 (6)
- 2011年11月 (14)
- 2011年10月 (1)
お知らせアーカイブ
龍頭展示
今年も大丸に龍頭を展示しています
今年は村上隆氏の「もののけ洛中洛外図」とのコラボです
期間は12日まで
その後は、この龍頭のモデルとなった瀧尾神社の龍頭が展示されます
近くにお出かけの際は ぜひご覧下さい
四条町大船鉾 本年の祭礼行事について
本年の祇園祭山鉾巡行は、コロナ禍を鑑み、昨年に引き続き中止となりました。
しかしながら、宵山行事の開催、山鉾建てについては、各山鉾町に判断を委ねられました。
四条町大船鉾といたしましては現在、鉾を建て、感染症対策にも充分配慮し、出来得る最大限の宵山を執り行って参りたいと考えております。
※万が一、祭礼期間中に緊急事態宣言が発令された場合は、鉾建て、宵山は中止となります。
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山鉾巡行中止について
本年の祇園祭山鉾巡行について、既に報道されましたとおり、神輿渡御の中止、山鉾巡行の中止が決定され、八坂神社ならびに祇園祭山鉾連合会より発表されました。疫病退散が祇園祭の本義であり、このような時にこそ巡行を行うべきですが、新型コロナウィルスによる感染症については治療法も予防法も確立されていない現状の中、その感染拡大を防ぐためにも大勢の人が集まる行事を強行することによるリスクを考えると、中止の判断は致し方ないことであると考えます。
当大船鉾も、八坂神社ならびに山鉾連合会の決定を真摯に受け止め、本年の山鉾巡行は行わないことと相成りました。山鉾連合会は、鉾建てを行うかどうかの判断は6月初旬を期限に決定すると発表されています。鉾建てを含め、本年の大船鉾の祇園祭での行事については詳細が決まり次第お知らせをさせていただきます。ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。
裾幕完成
去る2月13日、ヨドバシ展示場の大船鉾に本番用裾幕が飾られました。 この幕は京都市立芸術大学の学生にデザインを依頼し、完成を見たものです。ただ、奔放にデザイン取りをして頂いたわけではありません。古来の大船鉾につけられていた「青海波」の文様を踏襲しつつ、現代感覚を加味して原案をいただきました。
依頼にあたり四条町から、「こたびの幕は、大船鉾の本装として100年・200年と大切に受け継ぎ使用してゆくものであります為、それに値する物をお願いします。...万物に於いて、古来より今に残るモノには全て[起源][理由]があります。思いつきで放った言葉や、特に意味を込めない作品は残ってゆきません。起源は即ち[テーゼ]であり、理由は[哲学]であります。[哲学]は噛み砕けば[智]であります。この2つを芯だてした作品をお願い申し上げます。但し神様の作ったものと違い、人の作るものなので、欠けたるものの有りとおもへば...云々」と注文いたしました。 これに対し、学生さんたちは実に真摯に取り組んでくださいました。アルファー波をフル分泌していただき、さても見事な裾幕の完成をみました。
本幕は、白地の布に鉄紺の染料を、全て手描きにて入れ、仕上げてあります。手描きで染料を入れる作業は言語に絶するはずです。何しろ精緻な作業を繰り返す中、仕上がりは大胆にしようというのですから。 穏やかな青海を描いたはずのこの幕を、10人が眺めると、9人が「冴!」というイメージを思い浮かべるほど不思議なキレがあり、また、制作過程の労苦は古来の幕の出来を越え、ついに「人が一度に見得ないもの」を見せてくれるに至ります。 裏地に別布にて、制作頂いた六方の芳名を、町中がこの幕を見たときの感動句とともに刻み、後世大切に受け継がれるよう願いを込めました。揮毫は無論、当町抱えの書家坐屼先生です。
[世蓋(せいがい)は 睹(み)ること能わずと 言い候へども 此の幕は 数 寄にして 之を顕す 町中 裘孤白(きゅうこはく)を得るに 々。
蛍雪の功なる 京都市立芸術大学生 東穂 愛子 佐藤 花音 三富 翔太 覺野 真規子 木塚 奈津子 花岡 ゆう 六氏に 格段の礼を 申し上げ候 平成廿六年六月 四条町]
世の蓋(大空)は睹る(見切る)ことができないと 言うが この幕は ありえないことに これをひと目で見渡せるような素晴らしい出来だ。四条町の我々は孤白裘(孟嘗君所有の天下の名物で狐の腋の白い毛のみを集めて作った純白のコート:諸国の英傑が欲したが最後は蓁昭王の后の手に渡った)を得たような喜びだ。
東穂 愛子 佐藤 花音 三富 翔太 覺野 真規子 木塚 奈津子 花岡 ゆう 六氏に格別の、御礼を申し上げます。
掛矢新調
かたじけなくも平成25年祭礼中、大城加奈江様と野阪善雅様とにご寄進いただきました「掛矢」が完成いたしましたので報告申し上げます。「掛矢」とは鉾の進行を急遽止めるための道具で、鉾のブレーキとなるものです。自動車作りでも「まずはブレーキの開発から」というように、什器中の肝と言えます。囃子方をのせて11トン程になる大船鉾の安全を司るべく、常に前輪の前に沿わせて引きずります。制作を今北材木店に依頼しましたところ、脂(ねばり)のある大径国産松を芯去りにて見事に仕上げていただきました。寄進者のおふた方に感謝いたしますと共に、今北さんの労を多としたく思います。
車轄新調
平成25年の祭礼中に松久幸太郎氏一派よりご寄進いただきました、「車轄」4丁が完成いたしましたので報告申し上げます。車轄とは、車輪を車軸にはめたあと、車輪がはずれないようにかます鉄製の詮のことです。ヨドバシ展示室では目下、木製にてこれを代替しておりますが、巡行など鉾を動かす際には強度不足のため、鉄製に換えます。当町にご縁のある宮坂氏に制作を依頼、この度完成を見まして大層めでたく感じております。本巡行では、旧紋の「四」をカシラに刻した鋼鉄(くろがね)の芸術品をご披露できますので、楽しみにお待ちくださるよう、お願い申し上げます。 ※客様に車輪周辺の説明を申し上げ、鉄が使われている段にさしかかりますと、希に「意外と新しい技術が盛り込まれている」と感じられる方があります。おそらく明治中期の「官営八幡製鉄所」などのイメージにより、鉄の黎明期が近代にある錯覚かと思いますが、但し、我が国の鉄の利用は約2千年前の弥生時代からでありまして、古代よりの物でありますこと補足申し上げます。
大船鉾什器 鏑梃子新調
鉾の方向を調節する「かぶら型」の梃子、即ち鏑梃子の新調なりました。平成25年の祭礼中に平山千栄氏のご寄進をうけ制作させていただきました。雨模様の巡行時には、雨よけ障子屋根をせり出させて動かしますので、その最大幅は4250ミリに達します。その巨大な大船鉾の進路を、つつがなく守っていただけると確信できる立派なものが出来上がりましたこと、関係各位にご報告とともに厚く御礼申し上げます。
艫屋形新調
去る10月23日、新調なった艫屋形をヨドバシ展示室の大船鉾本体に組み込みました。京都ライオンズクラブ様のご寄進により、設計を末川協、制作を竹田工務店に依頼し、大船鉾町の意向を大いに反映していただいた見事な艫屋形の完成を見ました。大立者の京都ライオンズクラブ様をはじめ、関係各位の皆様に厚く御礼申し上げます。なお、来年の鉾巡行にむけ、日々着々と準備をすすめ、調度品・備品・什器類が揃わってきておりますこと、一文にて報告申し上げます。
連絡先不明の御支援者さまへ
大船鉾復興事業にご支援いただきながら、ご氏名のみしか確認出来ず、受領書をお送り出来ていない方が4名いらっしゃいます。
ご連絡いただければ幸いです。
ゴンダシュウイチ様
ツダサヤカ様
キノシタリエ様
復興事業にご支援いただきありがとうございました。
連絡先は以下でございます。
075-361-8130
木村まで
よろしくお願い申し上げます。
平成25年のお囃子日程
そろそろお祭りの頃と相成りまして、保存会としましては多忙の極みにあり、なかなか更新ができません事、何卒ご容赦...。
さてそこで、囃子方の日程をお伝えいたします。
6月29日 14:00頃:八坂神社奉納囃子
7月3日~6日 19:00頃~:二階囃子
(内7月6日は14:00高島屋・17:00池坊短大でお囃子のあと二階囃子)
7月7日 15:00頃~17:00までヨドバシ鉾上囃子
7月8日 19:00~二階囃子
7月13日~16日 18:00頃~宵山囃子
7月16日 21:30頃~日和神楽
7月17日 朝10:00頃~唐櫃奉巡奉供囃子
7月17日 19:00頃~市役所広場でお囃子
7月23日 19:00頃~お旅所奉納囃子
7月24日 18:30頃~四条町にて町内囃子(こちらは短い時間です)
※二階囃子は四条町内矢尾定二階にて行います。
※宵山囃子は四条町内友禅会館一階にて行います。
何卒よろしくお願い申し上げます。
欄縁完成
このたび、黒主山保存会よりのご寄進により欄縁を調進させていただき、製作開始より丸1年をへて完成とあいなりました。6月9日にヨドバシ展示場にて完成披露式典を行い、町中と関係各位にその見事な出来栄えを検分いただきました。設計は末川協氏、木地の製作は竹田工務店、漆蝋色塗りは石川漆塗工房に依頼、吊金具や部材位置番付も滞りなく拵え、無事鉾に据え付けることが叶いました。今後長い年月をかけ錺金物を誂え、当代一級の美術品として300年、400年と四条町子孫に受け継いでもらえるよう大切にいたします。
京都ライオンズクラブ様のご寄贈
この度、京都ライオンズクラブ様より創立60周年記念事業として大船鉾復興事業に対し屋形・艫屋形・跳ね出し高欄(2500万円相当)をご寄贈頂く事が決定し、昨日八坂神社常磐新殿におきまして共同記者発表いたしました。
私共大船鉾保存会にとりましては、夢のようなお話しを頂戴いたし、来年の鉾での巡行参加が現実に思い描ける状態になり、復興事業に益々弾みがついて参りました。
本当にありがとうございました。
一部新聞記事に『来年「後祭」復活なら(後祭り巡行が復興した場合、鉾を出す)』との表現がありましたが、これは現時点で私共が間違いないと確信する部分でありまして、私共の本意は罹災150年となる平成26年の節目の年に鉾での巡行復帰を果たす事であることを補足させていただきます。
つまり、先祭、後祭の巡行の分離については私共の範疇を超えており、私共は来年の山鉾巡行に鉾を出すべく、全力で復興事業に邁進してまいります。
今回の京都ライオンズクラブ様のご寄贈により完成型ではありませんが、祇園祭の鉾として恥ずかしくない最低限の鉾を出す事の出来る所まで理論上は到達した事になります。但し、鉾以外にも備品や経費などリストアップすればきりが無く、また、関係機関・団体のご支援・ご協力無しには成し得ません。
今後とも皆様のご支援・ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。
復興事業近況
第一目標2014年の鉾での巡行まで残り19ヶ月となりました。
復興事業は決して順風満帆ではありませんが、何とか皆様のご支援を受け前に向かって休まずに歩み続けております。
昨年の7月に復興事業を始めた頃は、がむしゃらにご支援をお願いするだけでありましたが、本年10月の大船鉾復原検討委員会において基本設計と仕様が確定した現在では2014年の7月に向け綿密な計画を立てる段階に入っております。
復興必需品リストも出来上がり、現在、各方面と見積・交渉中であります。
リアルな数字を目の前に、本当の生みの苦しみはこれからであると、一同気を引き締め直しております。
引き続き、皆様のご支援よろしくお願い申し上げます。
早く皆様に良い報告が出来ますように。
復興完成への新調事業①欄縁製作
現在四条町大船鉾では「黒主山保存会」様より御寄進いただきまして、欄縁を製作しています。黒主山様から御寄進との事で「黒」にかかり永年残る財物を作ろうと図り欄縁新調とさせていただきました。心より御礼申し上げます。木材削り出し成型に1ヶ月、漆(蝋色塗)仕上げに10ヶ月かかります。来年のお祭りの頃にはヨドバシ展示場でご披露できると思っております。
欄縁とは船べりを取り巻き船ぶちを象る黒漆塗りの部材のことです。船以外の鉾では最近囃子方が腰掛けている部分になります(明治以降の写真に写る記録では現在のように腰掛けていますが江戸期の絵画は全て鉾の中にいすを置き外に向いて鉦・笛を囃しています)が、船鉾はさらに跳高欄がつきますのでここに腰掛ける印象はないと思います。さらにもうひとつ他の鉾と大きな違いがあります。他の鉾が「コ」の字型の部材を舞台基礎枠にはめ込んでいるのに対し、船鉾は外側から板状の部材を押しあてる形状だということです。理由は2つあり、1つは曲線の為「コ」の字型の長大な部材成型が難しいこと、2つ目は「コ」の字型にすると巡行時舞台基礎枠の継ぎ目部分が開こう開こうとします為破損するお可能性が高いことです。要するに軟構造に即した仕様ということでしょう。
さて部材材料ですがヒノキを使います。荷重のかかる構造材とは違い漆塗り仕上げを経て衣裳となる為、軽軟で素直なやさしいヒノキを使います。施工は本体木組を製作いただいた南区の竹田工務店に依頼し、現在鋭意製作中です。
そして漆塗りですが、こちらは「石川漆工房」に依頼いたしました。この石川漆工房も黒主山様とご縁のあるところで、先々年に宵山用欄縁の塗りなおしを担当されました。木部材料の仕上がりが10月末、その後漆塗り工程に入ります。塗りは祇園祭山鉾で多用される「蝋色塗」という技法で、漆黒の鏡のような仕上がりになります。鑑賞点としてはこの蝋色に顔を映して、その輪郭によどみがなくシャープなほど上品というものになります。応援してくださる皆様も是非来夏を楽しみにお待ちください。
平成24年度祭礼行事
いよいよ待ちに待った祇園祭がやってまいりました。今年の大船鉾行事の日程をお知らせします。
○飾り席(ご神体をお祀りし、懸装品、お衣装などを公開します):7月13日(金)~16日(月)朝10時から夜9時ころ
新町四条下る木村商店にて。授与品の販売もあります。
○宵山囃子:7月13日(金)~16日(月)夜6時から9時
新町四条下る友禅ビルにて。15日と16日の夜6時の演奏は池坊学園で行ないます。
○日和神楽:7月16日(月)
夜9時半ころから町内を出発し、四条寺町のお旅所までの間を、巡行の晴天を祈る(神を楽しませるすなわち神楽)お囃子を演奏しながら往復します。
○山鉾巡行:7月17日(火)
唐櫃と囃子が10時半に町内を出発し、最後尾を巡行します。四条通~河原町通~御池通を巡行し、新町通を戻ります。2時ころ帰町予定。
今年は唐櫃巡行・日和神楽が復活する歴史的な年になりました。連休を挟んで行なわれますのでぜひご覧ください。
平成24年度宵山授与品①
本日大船鉾町中が寄り合い、製作いたしましたものをご紹介いたします。
あれ? 「大船鉾」と書いた木札? と思いますよね。そう、確かにその通りなのですが実は意外とレアな逸品なのです。
この木は復興中の大船鉾(ヨドバシカメラ内展示場)の木組み部材の余りなのです。限定品です。以前のブログでご紹介しましたとおり、大船鉾は三重県熊野産の良質ヒノキをふんだんに用い、300年の後も安全な巡行が行えるよう設計されています。加工時に当然端材が出ますが、特に曲線部材が多く、その全てを大径木から削りだしにて製作しましたため比較的多くの端材に恵まれました。これを何とか有用にできないものかと熟考し、復興支援いただける方に授与させていただこうと考えております。
お代の設定が難しくまだ決まっておりませんが、7月14~16日の朝10:00頃から夜10:00時ごろまで四条町お飾り席(木村商店)にて授与させていただきますので皆様何卒宜しくお願い申し上げます。
吉符入り式の再開
平成24年の祇園祭におきまして、四条町では吉符入り式を復原再興いたすこととなりました。
吉符入り式とは、数ある四条町々内神事のなかで祇園祭の始まりをけじめつけ、大神さまと契りを結ぶ重要な儀式です。それだけではなく、真髄本当に大船鉾を受け継ぎ、所有し、世襲する者のみが顔をあわせ、その覚悟を確認しあう厳かな儀式でもあります。言い換えればこの式中、祭壇の間の敷居内にいる十名余りで大船鋒町神事・鋒建て・曳き初め式・宵山・巡行・仕舞いとそれにかかわる一切をやりきる!という覚悟をを誓いあう儀式です。これに参加できる町中は大船鋒の所有者たる矜持を改めて認識することとなります。そんな大事な式で気が散ってはいけません為、勝手ながら非公開とさせていただきます。この後、清祓い式や足洗いなど保存会役員(大船鉾町中)が顔を合わせる行事がいくつかありますが、これらは与力衆も参加することを鑑みますとやや柔らかな印象をうけます。よって毎年7月3日は覚悟の会という心持を大切にして、次の代に四条町の大宝を無事伝えてゆけるよう慮りましょう、と確認しあいました。後はお祭りですから楽しくやれるようつとめます。
以上のことから、この式の冒頭で「例年通り」という文言を必ず発する慣わしがあります。ただ大船鋒の場合は「文政時代やってたことを例年通りに…」というべきかもしれませんねw 実はどんどん焼け(元治元年
で)木組みを消散失した年、当大船鋒は恥ずかしながら不出でした。ですので文久3年以来の吉符入り式かと思います。148年ぶりにこんな重たい儀式を再開します心持になりますと、不意に冷や汗が止まらなくなる今日この頃です。
荷車完成
各部品が揃うたびにご報告申し上げてきました随車荷車がこの度完成いたしました。そこで製作に携わって戴きました関係者様、幕でお世話になりました坐屼先生、四条町の織物商様にご検分戴くべく本組みを行いました。
木の軋む音と鉄輪のこすれる音がえもいえない情景をつくり、また春の微風にたゆたう幕は現在の日常では見たことなく、胸裡の憧憬を呼び覚まされる光景でした。ただ宝暦年間の荷車の様子はハシゴ上に大テコ・掛矢(鉾の車止めではなく大木槌=本来義)をのせ牛に曳かせています。牛使い2名が付き添い、その回りに野点セットを棒で担ぐ2名、番傘を天秤棒籠葛篭で11本運びぜえぜえ言っている1名、飛脚1名が付き添いえっちらおっちら歩いています。荷車幕に相当する幕は牛の背にかけられており風情を出しています。個人的にこの再現を夢見ますがさすがに牛の始末は大変で、叶いませんね…やれやれ(^^;)
今回は道の端っこを少し往復しただけですが、、今年の本番では道路中央をガラギシ、ギリガラと音をたて進む様子、夏の薫風にたなびく幕などさらに立派で、町中にとって感慨深い巡行になること間違い無し!と思いました。
荷車台新調
発注してました荷車台が本日四条町に納入されました。
あれ?はしご!?と思われる方も多いと思います(^^;) そうです、このハシゴ状のものを荷車基礎にいわえ付け、積載面を増やして必要な備品を搭載してゆきます。材は栂と檜で作成いたしました。長さは4,6メートルあります。製作いただいた竹田工務店さまの労を多としたく思います。これで荷車部材がすべて揃いました。4/22日曜日に四条町内にて仮組み、可動テストを行いたく思います。天気予報は雨なのですが(´・ω・`)
大船鉾友の会発足
四条町大船鉾は今般、友の会を発足いたしました。すでに会員になっていただいている方もいらっしゃいまして、本当に嬉しく、また復興にむけ心強い限りです。
ここでは、昨夏からはじめております「ご寄付お願い」と、「友の会」の違いを改めてご説明させていただきたく思います。「ご寄付お願い」で頂きました浄財は大船鉾本体の部材・衣装として使用させていただきます。現在基礎木部が完成しているとはいえ、屋根・艫屋形・跳高覧・欄縁など多くが必要となりますため皆様の応援を頂戴したく頑張らねばなりません。一方今回の「友の会」は7月に町内に鉾を出して、巡行をするのにかかる運営費用を捻出せねばなりません。そのサポートをいただける方に対して・ニュース会報の頒布やお祭り本番で町内にいらしていただいた会員さまへ特典を用意しております。
上記、お知らせまで失礼かと思いますが、何卒ご支援の程よろしくお願い申し上げます。
尚、詳細につきましては当ホームページ左下の「友の会」をクリックいただきますようお願い致します。(流れとして、こちらで資料請求いただきますと、保存会から資料を送らせて頂きます。)
荷車幕新調
本年の唐櫃巡行で使う荷車の幕を製作いたしました。荷車には、巡行路でお世話になる方々に献上する粽や、お供衆の腰掛である相引、炎天下の渇いた喉を潤す水分、雨具などをそれぞれ箱につめこみ巡行列の最後に付き添わせます。その箱を覆う幕をつけることで昔風情を醸し、山鉾巡行に彩りを添えることになります。
肆・凱の文様、1つずつ全て形を違えつつ、連続性を考慮し調子をあわせたデザインです。この調子(リズム)を整えるには本当に微細な調整が必要で、奇跡といえようその沸点が出せたことに大喜びいたしました。織物商さまと坐屼先生の労を多としたく思います。
大船鉾荷車幕では夏の風情ということで綿の白生地(天竺生成り)を用いました。ここに、部材位置墨書でお世話になりましたゆかりの書家「窓月庵坐屼」先生に四条町に関する文字を書き入れていただきました。先生は快く引き受けて下さいましたが、苦労しましたのは墨の配合です。布地に書くということで滲まないよう、また雨でたれないよう工夫する必要から、濃い濃い墨にある秘密成分を混ぜ入れ、連年使用に耐える墨書ができたと自負しております。
この幕のデザインは四条町内の織物商さまに依頼しました。検討に検討を重ねて考案いただき完成をみたそれは晴れの巡行に誇れる立派なものに仕上がったと確信しております。全体像は是非、本年巡行の際にご覧頂けたらと願っております。
白生地に命をふきこむ坐屼先生。坐骨神経痛の持病から号とされたユーモアあふれる先生です。三顧の礼でもって宵山にお招きしておりますので、お飾り席にお立ち寄りいただいた際はぜひお声掛けを(^^;)
税額控除についてのお知らせとお詫び
大船鉾復興事業にご寄付いただきました個人様に対し、先般お知らせいたしました所得税の税額控除について、ご質問がありましたので、その質問と回答を皆様にお伝えいたします。
お知らせの文章では、
公益財団法人四条町大船鉾保存会への寄附金に関し、先般12月19日より、控除の選択肢として、従来の所得控除の他に、個人の寄附に関しまして税額控除を選択する事が可能になりました
という説明をさせていただきましたが、
質問は12月19日以前の寄付はどうなるのか?という事でした。
回答といたしましては、平成23年1月1日~平成23年12月31日に受領させていただきましたご寄付が対象になります。
言葉足らずで申し訳ありませんでした。
税額控除をご選択の場合、税務署又はインターネットで公益法人に対する寄付の税額控除用の計算用紙をご用意又はダウンロードし、必要事項を記載の上、当会発行の税額控除証明を添付の上確定申告のほどよろしくお願い申し上げます。
説明不足のため大変、お手間を取らせました事、お詫び申し上げます。
御神体衣装製作見学会
今日は西陣織工業組合に依頼した御神体衣装製作の見学会がありました。
新調する衣装は神功皇后様顕紋紗の狩衣、磯良神の厚板の2つです。
平成23年度京都府の伝統工芸若手育成事業補助金(3/4補助・上限500万円)の祇園祭枠をお与えいただきました。
全ては織り上がっておりませんでしたが、制作者の大変な苦労と努力の下、素晴らしい織物が出来ている事を確認し、今年の夏には神功皇后様の神々しいお姿をご披露させていただける事を確信いたし、とても心躍る気分になりました。
写真も撮ってきたのですが、今はまだ非公開です。すみません。
と言いますのは、まだ衣装になっていないからです。
仕立上がった状態の狩衣・厚板でプロデュース頂いておりますので、反物のしかも一部の状態でお見せするのは時期尚早と言えます。
「確実に将来、文化財になる物です」と社長が仰っていました。
連合会吉田理事長、監修頂いております林先生にご足労頂きました。
本当にいつもありがとうございます。
春以降のお披露目になると思います。どうぞ、お楽しみにお待ち下さい。
随車荷車製作
四条町大船鉾では近年中の山鉾巡行に唐櫃奉巡にて参加することを検討しています。いわゆる唐櫃巡行のことで、諸処の事情により山鉾本体が出せない時にその「御霊(みたま)」を唐櫃に納め巡行加列いたします。
この第1準備として、巡行に随する荷車が必要と判断し製作とあいなりました。この荷車は巡行にお供する人々に必要な物品を運ぶ小型の大八車のことです。この大八車に(巡行中の鉾へ乗り降りするための)ハシゴや返礼用ちまき、お供衆の相引(腰掛です)、予備衣装、雨具、救急箱、飲み水などを積み随行させます。ご神事の山鉾巡行とはいえ、これを行うは全て人たるものの担う事、而して炎天下での命ともいえる水分を運ぶ大切な役割をもっています。
さてこの荷車ですが、各パーツごとに入手し、四条町で組み立てる方式にて手配しました。車輪はおそらく昭和初期に作られた骨董の大八車車輪を購入しました。車軸を白樫、土台部分を一位樫で設計製作し、その全てが12月19日に揃いました為、町中に検品いただきました。町中指導のもと、賛助会員に車輪の手入れ(荏油拭き)をしていただき、町内有志のご自宅土蔵にて半年間休んでもらいます。晴れて巡行参加の暁には広く皆様にもご覧頂きたく思います。
京都市無形文化遺産展示室オープン
10月23日(日)、翌24日にオープンを控え、京都駅前ヨドバシビル内京都市無形文化遺産展示室で、関係者を招いての式典及び内覧会が行われました。私共四条町大船鉾保存会にとっても櫓木部部分新調披露の日となりました。関係各位の後押し、ご支援、ご協力、ご努力のお蔭様をもちまして焼失より147年ぶりに新調披露を行うことが出来ました。
テープカット左より、松居当保存会理事長、(株)ヨドバシカメラ藤澤社長、平竹京都市文化市民局長、(財)祇園祭山鉾連合会吉田理事長、京都青年会議所立木前理事長
囃子方にとっては、囃子の復活から15年目にして初めての鉾の上での囃子となりました
片側は縄がらみの状態で展示いたしております。また展示に際し、足回りは(財)菊水鉾保存会様より退役の部材をお借り致しております。鉾らしく見えるのは足回りが有ってのことと一同心より感謝致しております。ありがとうございます。
今回の披露を終えて個人的な感想というか思いは、既に「屋形が欲しい」という次のステージに向かい始めております。現在、屋形部分の基本設計を(財)祇園祭山鉾連合会主催の大船鉾復原検討委員会で有識者の皆様によって検討いただいております。設計が確定次第、手元資金と相談しながら、2014年の復興を目指し前進してまいります。
保存会が所有していた現金は僅かな運営費を残し、今回の櫓木部部分という財産に変わりました。その後多くの篤志家の皆様より浄財をご寄付いただいておりますが、まだまだ、事業成就の目標額には程遠いのが現状です。
今後も一人でも多くの方に私共の復興事業にかける思いと何よりこの復興事業の歴史的重要性を訴え、事業成就の為のご支援をお願いしてまいる所存です。
私共の思いは「四条町大船鉾祭事を例年通り、次世代に受け継ぐ、受け継ぐ体制を作る」ことにあります。鉾の復興こそが、鉾こそがそれを可能にすると信じます。
どうか皆様よろしくお願い致します。
今日は真面目な話ばかりになりましたが、楽しいブログにしてまいりたいと思います。このブログは保存会の私木村と中野理事とが中心に更新してまいります。また、今回いきなり木部披露という直近の情報をお伝えしましたが、今後、大船鉾について、復興事業について、囃子について過去現在未来が前後するとは思いますが、いろいろとお伝えしてまいりたいと思います。お楽しみに!(業務執行理事 木村宣介)
追加コンテンツをアップしました。
大船鉾のホームページに追加コンテンツをアップいたしました。
追加で公開いたしましたのは、大船鉾の歴史等を知っていただける「大船鉾とは」、居祭りや囃子方の活動を写真でご覧いただける「ギャラリー」、大船鉾保存会のメンバーによる「大船鉾保存会のブログ」、そして大船鉾復興までのあゆみを紹介していく「復興事業」のコンテンツです。
また、引き続き大船鉾復興へのご寄付を募っておりますので、なにとぞ皆様方のご支援をお願い申し上げます。