- 2011年11月17日
車輪について - 2011年11月16日
大船鉾考証 御神体の鎧のゆくえ - 2011年11月15日
木部材料について - 2011年11月13日
大船鉾考証 最後尾の意味 - 2011年11月12日
お火焚き祭
京都市無形文化遺産展示室オープン
10月23日(日)、翌24日にオープンを控え、京都駅前ヨドバシビル内京都市無形文化遺産展示室で、関係者を招いての式典及び内覧会が行われました。私共四条町大船鉾保存会にとっても櫓木部部分新調披露の日となりました。関係各位の後押し、ご支援、ご協力、ご努力のお蔭様をもちまして焼失より147年ぶりに新調披露を行うことが出来ました。
テープカット左より、松居当保存会理事長、(株)ヨドバシカメラ藤澤社長、平竹京都市文化市民局長、(財)祇園祭山鉾連合会吉田理事長、京都青年会議所立木前理事長
囃子方にとっては、囃子の復活から15年目にして初めての鉾の上での囃子となりました
片側は縄がらみの状態で展示いたしております。また展示に際し、足回りは(財)菊水鉾保存会様より退役の部材をお借り致しております。鉾らしく見えるのは足回りが有ってのことと一同心より感謝致しております。ありがとうございます。
今回の披露を終えて個人的な感想というか思いは、既に「屋形が欲しい」という次のステージに向かい始めております。現在、屋形部分の基本設計を(財)祇園祭山鉾連合会主催の大船鉾復原検討委員会で有識者の皆様によって検討いただいております。設計が確定次第、手元資金と相談しながら、2014年の復興を目指し前進してまいります。
保存会が所有していた現金は僅かな運営費を残し、今回の櫓木部部分という財産に変わりました。その後多くの篤志家の皆様より浄財をご寄付いただいておりますが、まだまだ、事業成就の目標額には程遠いのが現状です。
今後も一人でも多くの方に私共の復興事業にかける思いと何よりこの復興事業の歴史的重要性を訴え、事業成就の為のご支援をお願いしてまいる所存です。
私共の思いは「四条町大船鉾祭事を例年通り、次世代に受け継ぐ、受け継ぐ体制を作る」ことにあります。鉾の復興こそが、鉾こそがそれを可能にすると信じます。
どうか皆様よろしくお願い致します。
今日は真面目な話ばかりになりましたが、楽しいブログにしてまいりたいと思います。このブログは保存会の私木村と中野理事とが中心に更新してまいります。また、今回いきなり木部披露という直近の情報をお伝えしましたが、今後、大船鉾について、復興事業について、囃子について過去現在未来が前後するとは思いますが、いろいろとお伝えしてまいりたいと思います。お楽しみに!(業務執行理事 木村宣介)