荷車完成
2012年4月23日 13:37
各部品が揃うたびにご報告申し上げてきました随車荷車がこの度完成いたしました。そこで製作に携わって戴きました関係者様、幕でお世話になりました坐屼先生、四条町の織物商様にご検分戴くべく本組みを行いました。
木の軋む音と鉄輪のこすれる音がえもいえない情景をつくり、また春の微風にたゆたう幕は現在の日常では見たことなく、胸裡の憧憬を呼び覚まされる光景でした。ただ宝暦年間の荷車の様子はハシゴ上に大テコ・掛矢(鉾の車止めではなく大木槌=本来義)をのせ牛に曳かせています。牛使い2名が付き添い、その回りに野点セットを棒で担ぐ2名、番傘を天秤棒籠葛篭で11本運びぜえぜえ言っている1名、飛脚1名が付き添いえっちらおっちら歩いています。荷車幕に相当する幕は牛の背にかけられており風情を出しています。個人的にこの再現を夢見ますがさすがに牛の始末は大変で、叶いませんね…やれやれ(^^;)
今回は道の端っこを少し往復しただけですが、、今年の本番では道路中央をガラギシ、ギリガラと音をたて進む様子、夏の薫風にたなびく幕などさらに立派で、町中にとって感慨深い巡行になること間違い無し!と思いました。