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大船鉾のお囃子2
随車荷車製作
2011年12月20日 19:50
四条町大船鉾では近年中の山鉾巡行に唐櫃奉巡にて参加することを検討しています。いわゆる唐櫃巡行のことで、諸処の事情により山鉾本体が出せない時にその「御霊(みたま)」を唐櫃に納め巡行加列いたします。
この第1準備として、巡行に随する荷車が必要と判断し製作とあいなりました。この荷車は巡行にお供する人々に必要な物品を運ぶ小型の大八車のことです。この大八車に(巡行中の鉾へ乗り降りするための)ハシゴや返礼用ちまき、お供衆の相引(腰掛です)、予備衣装、雨具、救急箱、飲み水などを積み随行させます。ご神事の山鉾巡行とはいえ、これを行うは全て人たるものの担う事、而して炎天下での命ともいえる水分を運ぶ大切な役割をもっています。
さてこの荷車ですが、各パーツごとに入手し、四条町で組み立てる方式にて手配しました。車輪はおそらく昭和初期に作られた骨董の大八車車輪を購入しました。車軸を白樫、土台部分を一位樫で設計製作し、その全てが12月19日に揃いました為、町中に検品いただきました。町中指導のもと、賛助会員に車輪の手入れ(荏油拭き)をしていただき、町内有志のご自宅土蔵にて半年間休んでもらいます。晴れて巡行参加の暁には広く皆様にもご覧頂きたく思います。