- 2024年07月20日
玉(車輪)掛け - 2024年07月18日
鉾建て一日目 - 2024年07月17日
中御座神輿奉納囃子 - 2024年07月11日
吉符入り - 2022年07月10日
令和四年 大船鉾吉符入り
- 2024年7月 (11)
- 2024年6月 (2)
- 2023年7月 (15)
- 2023年6月 (1)
- 2022年7月 (4)
- 2022年6月 (1)
- 2021年7月 (4)
- 2021年6月 (2)
- 2020年7月 (3)
- 2020年6月 (1)
- 2020年4月 (1)
- 2019年7月 (17)
- 2018年7月 (16)
- 2018年6月 (2)
- 2017年7月 (3)
- 2017年6月 (3)
- 2016年11月 (1)
- 2016年10月 (1)
- 2016年7月 (1)
- 2015年4月 (1)
- 2015年3月 (3)
- 2015年2月 (4)
- 2015年1月 (4)
- 2014年12月 (1)
- 2014年11月 (1)
- 2014年8月 (2)
- 2014年7月 (2)
- 2014年4月 (3)
- 2014年3月 (1)
- 2014年1月 (3)
- 2013年11月 (3)
- 2013年10月 (1)
- 2013年9月 (2)
- 2013年8月 (2)
- 2013年7月 (2)
- 2013年6月 (2)
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- 2013年4月 (2)
- 2013年3月 (1)
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- 2012年1月 (3)
- 2011年12月 (6)
- 2011年11月 (14)
- 2011年10月 (1)
鉾建て一日目
7月18日の早朝より鉾建てが始まりました
先ずは蔵の開扉神事から
縄がらみの縄が搬入されました
櫓が組まれました
縄がらみの縄を準備
船の形になってきました
今日はここまで
令和四年 大船鉾吉符入り
大船鉾では例年通り7月10日、吉符入り式を執り行いました。この日より一同は大船鉾を第一とした生活を送り、必ずや立派に鉾を渡すことを誓い合いましたことをここにご報告申し上げます。
令和四年 四条町大船鉾 祭事申し合わせ事項
三年ぶりの巡行に際し、鉾建て、曳初め、宵山、日和神楽など例年通りの催行を予定しておりますが、熱中症の危惧や、また新型コロナウィルスの感染が終息したわけではないことから、下記の注意事項を関係各位にアナウンスし、安心・安全・安寧な祭事を運営させていただきたいと存じます。
関係各位におかれましては何卒ご理解、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
記
《基本事項》
*祭事参加者、来客の方(一般来町者含む)におかれましては、体温37.5度以上、または体調のすぐれない方のご来町をお断りいたします。
*マスクは屋外行事、屋内行事とも着用の強要はいたしません。
*こまめな換気、手指消毒、共用部の消毒をいたします。
*熱中症対策は個人での管理だけではなく、祭事関係者、来客(一般来町者を含む)への水分補給の呼びかけなどを頻回にし、罹患者を出さないように努めます。
《鉾建て》
*車両通行止めの町内での行事ですが、居住者、通行者の安全な通行の為に自主警備員を配備して細心の注意を払い、鉾建てを温かい目で見守っていただき、不快な思いをしていただかないように努めます。
《曳初め》
*町内を出ての行事のため自主警備員の増員を図り、安心・安全な曳行をいたします。
*曳手に関しては人数を町内関係者に制限します。ただ、ご信心の方々が曳綱に触れてもらう事は拒みません。
《宵山》
*拝観列、授与お求め列などにおきましては適度な間隔を空けていただきます。
*拝観者には氏名、連絡先をご記入いただき、万が一のクラスター発生時のご連絡用として厳重に管理し、その目的以外には使用せず、一定の期間をもって焼却処分します。
《日和神楽》
*一般道を通行する為、自主警備員を屋台周辺に配備して安全な曳行をし、随行者、観覧者の方々の安心・安全・安寧を守るよう努めます。
《巡行》
*三年ぶりのため例年より細心の注意を払い、大神様に喜んでいただけますよう、元気よく安心・安全に威風堂々たる巡行に努めます。
以上
大船鉾厄除けちまきの授与について
大船鉾では本年、四条町までお越しいただけない方のためにネットによる厄除けちまきの授与を行うこととさせていただきました。厄除けちまきの郵送をご希望の方は「厄除けちまき予約販売受付中」のバナーをクリックしていただき予約をお願いします。なお四条町内に於いては7月1日~23日まで厄除けちまき・手拭い・御朱印・扇子等の授与を行います。時間は7月1日~19日は13時~18時となります。20日~23日の時間については決まり次第ホームページにてお知らせをします。
本年の居祭り神事祭事について
日頃は大船鉾維持保存にご支援ご協力賜り誠にありがとうございます。
本年の居祭り神事祭事について以下のように決定致しましたのでご報告申し上げます。
四条町大船鉾保存会では鉾建てをする方向で、その最終判断を6月末日に行うとして粛々と準備を進めて参りました。タイムリミットの6月末日に臨時総会を持ち、現時点で総合的に判断した結果、残念ながら本年祭礼期間中の鉾建てを断念する事と致しました。
断念に至る最大の要因は我々の八坂の大神様、神功皇后様、磯良様、住吉様、鹿島様に対する御信心の総力が、現況下で隣接鉾町ならびに地域住民の反対を押し切って鉾建てをするには足りなかった事にあります。
私自身、神輿は出ずとも大神様が市中にお出でになると聞いてから終始、鉾建てを行う居祭りを行わなければならないと思いつつも、山鉾連合会からの鉾建て中止の要請や、相談に行った際の八坂神社禰宜様の「現代社会においては科学・医学を最優先とする」という発言に失望し、現実として建てるのは難しいのではという思いが去来し、この1ヶ月葛藤を繰り返しておりました。
当初から仲間内で感染者が出た場合、非常事態宣言がもう一度出た場合、隣接するお町内および地域住民から正当な申し入れがあった場合は鉾建ての中止を考えるとしてまいりました。
隣接鉾町の理解は得られなくとも目をつぶって頂く事は出来るかと、隣接3ヶ町の山鉾町の代表に自分達の鉾建て計画を示し、見解をお伺いしました。
隣接山鉾町は、やらなければという思いを持ちつつも山鉾建てを断念されていました。この新型コロナウイルスに関してだけは、今年だけは特別だと仰る。今年は自山鉾町で感染者を一人も出してはいけないし、人(感染者)を呼ばない努力を全力で行っている。それは無事に次世代に山鉾を受け継ぐためだ。だから今年は隣接町でも鉾建てを行って欲しくないのだと仰った。
前回の総会採決から約1ヶ月経ち6月末時点で世の中の状況は明らかに良い方向に向かっているものの、マスコミは相変わらず新型コロナ感染の恐怖を呼びかけていることもあり、近日中に終息宣言も出される状況でなく、劇的に新型コロナ禍の状況が変わったとは言えません。そんな中、隣接鉾町をはじめ地域の老人達の中には感染は死を意味していると考え、人が集まる事を本気で恐れておられる方が沢山おられる現状を知らされました。万全の対策を取っていても鉾建てをすると必ず人が集まると思っておられ、鉾建てを強行されるなら行政区自治連合会組織の連名で嘆願書を出す事になると言われました。
これらは、鉾建てを中止する理由に充分当てはまります。但し、我々の御信心の総力がこれら隣接鉾町の思いに勝るなら鉾建ての決行も考えるところですが、現状では我々の神、神事は疫神を退散できると確信しておる者が一定数いたとしても、保存会内においては更に大神様、皇后様、三神様に対する御信心を深めなければならない状況にあります。また大船鉾は神功皇后様が渡海最強三神を従えて魔除けの龍を身に纏い殿を行き疫神厄神を集め川に流しあの世にお送りする役割がある事を広く社会に広める必要があると考えます。このことは一つの学説にすぎませんが、我々が実際に船型の鉾を渡したことによって確信した事実であります。これが最後まで可能性を追いかけ、6月末日迄新型コロナ情勢を見守りながら簡単に諦めず、鉾建てに拘った理由であります。
本当に残念ながら鉾建ては行いませんが、我々は、蘇民将来之子孫として、ギリギリまで鉾を建てての神事催行を諦めなかった事を八坂の大神様は必ず見て下さっていると信じ、胸を張って、出来得る限りの本年祇園祭居祭り神事祭事に、精進潔斎し臨みたいと考えております。
皆様方におかれましては、変わらずのご支援・ご協力・ご鞭撻の程、よろしくお願い申し上げます。
令和2年6月30日
公益財団法人四条町大船鉾保存会
代表理事 木村 宣介
後祭の宵山にぜひお越し下さい
令和元年の祇園祭後祭は本日22日が宵々山、明日23日が宵山となります。前祭に比べてしっとりと落ち着いたお祭りを楽しんでいただくことが出来ます。
大船鉾自主防災訓練
成徳自主防災会と共同して大船鉾の防災訓練を実施しました。大切な文化財である大船鉾を火災から守る、という想定で火災通報・初期消火・避難誘導等の訓練を行いました。7月に入ってから身近なところで祇園花見小路や伏見の京アニの火災があり、多くの人命や文化財が失われるという悲しい出来事があったこともあり、いっそう防火に対する意識を高める必要性を感じる訓練となりました。
曳き初め
7月20日午後3時からは後祭の大船鉾・北観音山・南観音山の三基が一斉に曳き初めを行います。
今年も無事に新町通の四条と高辻の間を曳きました。
多くの方々が曳き初めに参加して下さいました。
曳き初めの安全を願って、参加者の足元に清めの塩を撒いてお清めをします。
御旅所奉納囃子
7月18日から23日まで、神輿が御旅所に鎮座されている前で、各山鉾が交代でお囃子を奉納しています。後祭の山鉾4基が隔年で18日と19日の二日間を担当します。大船鉾は本年、本日18日に努めさせていただきました。
防災訓練
下京消防署のご指導の下、成徳自主防災会と合同で防災訓練を実施しました。お客様の安全を第一とし、大切な文化財である大船鉾を守るため、毎年宵山の時期に実施しています。
今年は大阪北部地震、7月初めの集中豪雨と大きな災害が続き、またその後の酷暑は命にかかわる暑さだと言われています。そんな中の、今年の祇園会後祭が無事に催行されるよう、大船鉾関係者一同、力を合わせて頑張る所存です。
鉾建て三日目
鉾建ても三日目に入り、いよいよ鉾の完成です。
車方によって車輪が取り付けられます
本年は京都ライオンズ様のご寄進により、跳高欄に朱漆を施しました
跳高欄を間近に見たところ
今年新調の第三装後懸「旭光萬壽山図綴織付日輪鳳凰額刺繍」
曳き初めにてお披露目です
鉾建て一日目
前祭の巡行が終わった翌日の7月18日、早朝7時から大船鉾の鉾建てが始まりました。
朝7時、会所の扉が開き、鉾建てが始まります
部材が運び出され
縄がらみの縄も到着
歩行者に注意を喚起する立札も立ち
本日は土台の縄がらみを施して作業終了です
祭禮報告
平成25年度巡行報告②
巡行報告第2回です。四条通りに出ました。 去年にくらべ日差しが弱く、比較的心地よい巡行となりました。前は鯉山さんでしたので、室町から出てこられるか、烏丸からかと迷いつつ室町手前で少し様子を見ました。 3番目の画像は囃子方です。去年よりいくばくか凛々しくなったでしょうか。ハチマキをしめたのも正解でした。しばらく進んだ頃、夏の日差しが照りつけてきました。
平成25年度巡行報告①
はやくも、お盆となりました。大船鉾保存会では当初目標として本年中に調度品(屋根屋形から小部品・宵山道具など)をすべて整えるべく奔走しております。 そんな中、巡行写真があがりましたので巡行の模様を報告させて頂きます。 17日は昨年に比べ雲も出ており過ごしやすい朝でした。緊張でガチガチだった昨年と比べ少しは気持ちに余裕があったのか冗談も飛び出し和やかなムードの集合写真でした。 残念ながら2年目の唐櫃巡行には松居理事長は宵山での激務による首痛の為、留守居役をお務めいただく事となりました。理事長に代わり今年は林邦彦理事が巡行責任者、正史を務める事となりました。 大勢の人に暖かに見守られつつ、しかしながら独特の静寂につつまれおごそかに町内南限を出発いたしました。
平成24年度巡行報告⑤
第5回目は新町通から帰町までです。
姉小路で前をゆく役行者山さんが松や傘をたたんで東進、室町へむかわれました。新町を下がって四条町とは何かしらのえにしを感じる三条町では八幡山さんが町会所へ御山をなおされるところを拝見いたしました。
六角町付近です。お囃子のテンポが良かったため、思いのほか早足ぎみになってしまいました。御池新町で水分補給をさせていないことも少しきになりつつ…です。
百足屋町
帰町の直前を四条町からのぞみますとこんな感じです。先に通られた船鉾さんから30分以上あいていました為か静かな印象の写真ですね。しかし!このカメラの後ろ、帰町地点にはほんとに大勢の方がお迎えくださりました。
「おつかれさまどした~」「おめでとうー」という喝采に迎えられ感動の帰町です。
最後の囃子です。大船鉾のお囃子では納めの曲として「凱歌」というものがあり、それをだんだん早くなるように3回繰り返します。「凱歌の三ベンじゃ!」指揮声のもと最高潮に達します。来年は七ヘンやったらどうです?
無事の帰還でしたが、唐櫃を乗せる文政12年製作の馬が名誉の負傷です。町内に伝わる大宝やこれから創作する大宝はいつもいつも、大事に大事に扱いますが、7月のお祭り本番では出し惜しみせず、ここぞと皆様にご覧いただきたく、使用・巡行いたします。この果敢さも祇園祭では大切なのです。大事に大事にしている自慢の逸品を大勢に見てもらい感嘆いただく。これを誇らしく思い、また大切に受け継いでゆくわけですね。そうしてやむなく傷んだものは町の名誉にかけて翌年にはきっちり直します。唐櫃自体は無傷ではありましたが、直射日光を浴び外側も中身も凄い熱を帯びておりました。来年は熱対策を行います。
以上で平成24年度巡行報告を終わります。今後、新調事業やその後の大船鉾について適時お伝えしてゆこうと思います。宜しくお願い申し上げます。
平成24年度巡行報告④
第4回目は御池通の様子です。
市役所前で、大きな拍手と「お帰りー」「立派な鉾を造ってくれよー!」の声援、グッと来た瞬間でした。
涙が出そうになるのを必死にこらえ真っ青の天を仰ぎましたが、この大空の向こうで先人達が見守ってくれていると思うと余計に泣きそうになったので、前を見る事にしました。
直上から日射を受けつつ気力で囃子を続ける囃子方です。気力では他町さんに負けている気はないとの事ですが、やはり紡いだ歴史の差からくる技量等は如何ともしがたく及ばないところがあります。「四条町大船鉾保存会」と「大船鉾囃子方」は別組織のため、町内から多くの言及は避けますが、祗園囃子というのは合奏でありますため、モーツァルトやハイドンのような傑出した個人は必要ありません。各々サリエリたれ!と考えています。町内も囃子方も初めての巡行でしたが本当によくやってくれました。
御池烏丸をこえると北観音さん、南観音さんがお待ちいただいておりました。鉾の下からも上からも「おめでとう!」と手を振っていただきました。言葉に出来ないほどの感激です。感無量!巡行前の打ち合わせで「お供衆はみだりに手を振ったりしない事」と取り決めておりましたのでお辞儀しかできませんでしたが本当は飛び上がるほど嬉しかったです。こういう時は囃子方の出番です。来年もこういうシーンがあれば、囃子方は精一杯手を振ってお応えして下さい。
衣棚まで来ました。
放下鉾さんにもお待ちいただいておりました。「唐櫃巡行といえどもずっと道の真ん中を巡行しなされ」ともったいないお言葉をいただいておりました。お先に失礼いたします、とご挨拶し新町通りへ入ってゆきます。御池新町ではボランティアさんがお茶をふるまって下さろうと持ってきていただいたのですが、「お待ちいただいてました山鉾の皆さんに尚の時間をとらせるわけにはゆくまい」と遠慮させていただきました。有難うございました。
続く。
平成24年度巡行報告③
第3回目は四条通~河原町御池にさしかかるまでの様子です。
四条富小路の様子です。長刀鉾のお稚児さんです。御池衣棚付近で鉾から下りられたお稚児さんが強力さんに担がれて四条富小路の自宅に戻ってこられました。その時当町の巡行列がさしかかりましたので記念に写真を撮らせていただきました。振り返ると四条新町に長刀鉾が出てきていました。もうちょっとでウロボロスですw
お旅所です。大神様の御神幸の露祓いたる祇園会のエトゥワールです。心をこめて拝みました。
暑い中沿道からは絶え間ない拍手を頂きました。有難うございます。来年も唐櫃巡行の予定ですが、今年より進化した形をお見せしたい!と思う瞬間です。
河原町に入りました。笛方がんばれ!
囃子方の中村さん。
河原町三条近辺です。まだまだ緊張しています。献上粽の場所を抜かさないよう、前の山に遅れないよう、御池新町で待たせすぎないよう…
河原町御池の辻です。大船鉾の前をゆかれるのは役行者山さん。キレイです~。前をゆかれる縁と思って役行者さんのことも勉強してみましたところ最も大きな舁き山とのこと。立派です。それと、巡行中の所作掛け声が無茶苦茶格好よかったです。(詳しくはyoutubeなどで見られますよ)大船鉾も、祇園祭神事全般に昔風情を踏襲した格好良さを追求しています。決して奇抜にならず、独りよがりにならず、いちびらず…王朝にふさわしい格調高い格好良さ。研鑽研鑽です。
続く。
平成24年度巡行報告②
第2回目は町内出発の様子です。
真新しい「大船鉾」の幟を先頭に、チリン棒(露祓い)、先導お供衆11名、御唐櫃、検分お供衆4名、囃子、荷車の順で巡行列を組織し新町通を北上します。先導お供衆は文字通り饗導役、検分お供衆は唐櫃や鉾の無事と作事方の所作等を後ろから検分する役目です。本年はまだ鉾と作事方がありません。
奉巡される御唐櫃です。中には大船鉾祭神の神功皇后御神面を安置しています。久方ぶりに町内をお出になるところです。観衆の中には涙を以って見送ってくださる方もありました。本当に有難い限りです。
新調した荷車です。骨董の大八車に車軸と基礎をいわえつけ、はしご状の荷台を設置ししています。坐屼先生揮毫の幕も実に誇らしくりうりうと風にゆれていました。箱は4つあり、先頭から①予備品・雨ビニール・救急箱、②胡床7つ、③胡床
8つ、④献上粽、が入っています。写真に写っている紋付姿の方は町内預かり留守居役の保存会理事さまです。晴れの巡行ですが、町内にたくさんの宝物を置いてゆきますため、しっかりとお守りいたさなければなりません。祇園祭町衆は古今、こうやって大宝を受け継いできたのです。
四条通りに出ました。正面に東山が見えます。先の山々が籤改めなど儀式を行っておられ渋滞しています。室町手前ではや一服中です。昔はもっとゆっくり巡行していました(1日中かけて)のでお供衆がこうして腰掛けて休んでいる写真をたくさん見ますが、現在は比較的少なくなりました。こういう絵もまた風情だと考えています。
続く。
平成24年度巡行報告①
大変お待たせいたしました。画像を中心に巡行報告をさせていただきます。長らく更新ができませんでしたのは、一同、平成26年度の鉾本体復興巡行参加のため調度品を整えるべくあれこれ準備をさせていただいておりますためで、決してサボっているわけではありませんので引き続きの応援を何卒宜しくお願い申し上げます。
第1回目は朝の出発前です。
大船鉾のお供衆です。保存会の理事の面々であり、現世において大船鉾を所有・世襲している人々です。これら現代の旦那衆は四条町の大宝を管理し、また次代へ引き継いでゆく気概にあふれています。そんな思いを反映してか緊張感がただよっています。
大船鉾囃子方です。15年前に「四条町大船鉾の祭りの灯を消したくない」と結集されました。一時居祭りさえ危うかった大船鉾の灯をともし続けた彼らは間違いなく功労者と言え、この子孫は未来永劫「大船鉾祗園囃子」を守り世襲していってくれることでしょう。本懐叶った彼らの表情は実にすがすがしく思えます。
こちらは与力衆としてご参加いただきました、JC様の面々です。木部復興を機に四条町と深いえにし(縁)で結ばれました。祭り当日だけでなく運営、企画、サポート、復興と各方面でお世話になっております。今後ともますますお世話になります。宜しくお願い致します。でんべい様も宜しくお願い致します。
巡行出発を待つ御唐櫃です。朝の鋭気と町内の凛とした空気を浴びて、いよいよ神々しく感じました。写真の通り確かに大勢の人がいて、話し声や雪駄の足音が響くなか、しかしこの御唐櫃の周囲だけは絶対の静寂・清浄に包まれておりました。
この後、町内南限まで下がり(町内の端から悪気を祓ってゆくためです)10:30に出発いたしました。
続く。
平成24年度祇園祭 日和神楽
本年度よりの唐櫃巡行での巡行参加に伴い、「日和神楽」にも参加させていただく事と相成りました。
お囃子を持つ山鉾町が、翌日の巡行の晴天と無事を祈願しに屋台でお囃子を奏でながら御旅所まで参りお祓いを受け、奉納囃子をする儀式であります。
囃子方の行事とされているお町内も多いのですが、大船鉾では本年は保存会行事として執り行いました。
日和神楽は昨年までの数年間、四条町内のみで屋台を引っ張り行っていましたが、町外に出るのは今年が初めてでありました。
今年は露店が片側にしか出なかった為かいつもなら5分程掛かる新町通の綾小路四条間が何のストレスもなくすんなりと出てくることが出来ました。
よって、町内出発が午後9時30分少し前になりました。
未知の領域であります、四条通を東に向かいます。
途中、鉾上で囃子をされている鉾町さんの横を通った時、激励の扇子を振っていただきました。また、路上では他鉾町の囃子方の方に暖かいお声を掛けていただきました。
保存会が一年目から何処とも揉めたくないと言う理由で「四条通を往復する鉾は午後11時までに帰町する事。」という取り決めを重視し、船鉾さんに了解を得て、午後9時30分の町内出発を決めたのですが、結果的に午後8時30分出発の南観音山さんより先着してしまいました。後に引率役員に聞いた話によりますと、八坂の禰宜様より「明日は殿なので、今日は一番でいいじゃないですか」とお言葉を頂いたそうですが、想定外の先着に、来年は注意しようという話になりました。
東のお宮でお祓いを受け、奉納囃子を終え、帰路に向かうと西側のお宮には月鉾さん、寺町通で南観音山さんが待機されておられました。
帰路では、全ての山鉾町の屋台とすれ違いました。長刀鉾さんだけはまだ、鉾上で囃子をされていました。
すれ違い時、余所の鉾町さんにつられる笛方が続出いたしました。
巡行用に考え、練習してきた笛方の2列の隊列が原因でした。日和神楽では通用しない事が解りました。経験不足の反省点です。来年は束になって行きます。
何よりも巡行当日が素晴らしい晴天であった事、事故無く巡行を終える事が出来た事が初めて「日和神楽」に参加させていただいた我々にとって何よりも幸いでありました。ただただ、八坂の大神様のご加護に心より感謝いたすばかりでございます。
平成24年度祇園祭 宵山
宵山期間中、例年通り、会所飾りを行いました。
現在調査中の艫屋形用の鳳凰刺繍水引は展示出来ませんでしたが、本年は6月に完成いたしました、神功皇后狩衣と礒良(龍神)厚板をご披露させていただきました。
主に文化文政時代の200年近く前の懸想品に混じっても、何らひけを取らないと言いますか神々しい輝きを放ち、品格を感じさせる衣装に改めて感動いたしました。
「本当に良い物を作っていただいた」と製作者並びに関係各位、ご支援下さりました皆様に改めて感謝いたしたく存じます。ありがとうございました。
また、飾り席の片隅に本年から発会させていただきました「祇園祭大船鉾友の会」会員様用の呈茶席をご用意させていただきました。
友の会の皆様には、一般の皆様よりお近くで江戸時代から伝わる懸想品を御覧頂きながらお茶を頂いてもらいたいという想いで飾り席の片隅に場所をご用意いたしたのですが、感想をお聞きいたしますと、賛否両論いろんな意見を伺うことが出来ました。
今後、友の会担当者を増員し、趣向を凝らしたいと存じます。