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大船鉾考証 御神体の鎧のゆくえ
大船鉾考証 巡行のタイムスケジュール
現在行われている形態の山鉾巡行に大船鉾が加わったらどのようになるか?これは当町のみならず他の山鉾町さまもうすうす気にかけられていることでしょう。
「四条新町下ル」町に建てた大船鉾は、巡行の最後尾を飾るといえどものんびり出発するわけではありません。道幅6,8メートル(-電柱スペース1.5メートル=実質5・3メートル)の通りに車軸幅3、5メートルの鉾が建っているわけですから、後(南)にある船鉾・岩戸山は大船鉾を追い抜くことができません。通り道をあけるためいち早く出発することとなります。
まず初めの問題は四条新町の辻まわしです。出発地点からおよそ100メートル、曳き出してからものの2分で到着する四条新町の辻ですが現在は放下鉾が1番に行っています。その放下鉾は9:00すぎに町内を出発なされ、9:15には祗園社の方向に向きを変えています。さて、当大船鉾の辻まわしは放下鉾より前でしょうか後でしょうか?巡行順からみて、放下鉾より後でよいと思うのですが、ひとつ問題があります。巡行順で放下鉾の後は岩戸山です。となると、①放下鉾②大船鉾(郭巨山のあたりまでバック)③船鉾(大船鉾待機場所の手前までバック)④岩戸山の順になり、すなわち放下鉾・岩戸山の間が50分もあくことになります。これを是としない場合、大船鉾は放下鉾より前に辻まわしを終え、郭巨山のあたりで長らく待機することになりますね。
放下鉾の前となると、8:45町内南限を出発することになります。そして9:00すぎまでには辻まわしを終え、四条新町をあけねばなりません。それからの待機時間はいかほどでしょうか?大船鉾が四条通りを東へ進めるのは北観音山が辻まわしを終え、南観音山が東進した後になります。南観音山東進の時間は10:50ごろですので…大船鉾はほとんど11:00になりますね。ざっと2時間、郭巨山町さんで待機させていただくことになります。
このあとは南観音山の後について巡行するのですが、御池新町で再び順番変えがあります。新町通りには、大船鉾はなんとしても放下鉾・北観音山・南観音山より先に入らねば四条町に帰って来られません。よって大急ぎで御池通りを駆け抜け、船鉾の後につく必要があります。どのぐらいの駆けっぷりかというと、現在巡行で船鉾が新町に入ってゆくのが13:10。大船鉾が河原町御池を出発するのが13:15。スタート時点からすでに遅刻しているのですね。御池通りで一切休憩せず、他の山鉾さんたちに「大船鉾が早く行ってくれなみんな帰られへん」と囁かれつつ13:55ごろ新町を南下、帰町は14:30と思われます。
ということで大船鉾巡行は8:45~14:30まで5時間45分に及びます。長刀鉾の巡行時間が3時間50分ほどですので相当長い巡行時間といえるでしょう。「休み山鉾」という無罪モラトリアムから抜け出す今、こういったこともマジメに考えていかねばなりません。是非ともご支援のほど宜しくお願いいたします。