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龍頭製作彫師候補者選定にあたり(製作候補者募集 条件あり) - 2014年12月31日
大船鉾本体 胴幕 - 2014年11月25日
祭禮報告 御披露目式と曳き初め - 2014年08月23日
平成26年祭事評 - 2014年08月15日
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大船鉾本体 胴幕
2014年12月31日 13:41
胴幕 ~緋と萌黄羅紗段だら継~
緋と萌黄色に染めた羅紗を継ぎ、大船鉾の船体胴をぐるりと覆う懸装です。
元治大火をかいくぐり四条町に伝わりますが、現存品はやや裁断(船形の下部をまっすぐに切り長方形に整えてある)された状態です。これは長らく続けた居祭りに際し、町内家屋で展示するものの、その形・大きさから用にあまること散々...なゆえの仕儀でしょう。
この現存品は四条町所蔵品の内でもそうとう古く、萌黄羅紗は江戸初期の南蛮舶来品であります。緋羅紗も時代不明ながら、経年著しいことは見て取れます。
この時代物を大切に伝えるべく、平成26年の巡行に際しては復元新調品を用うことにしました。
色...、色はー...どうしましょうか? 江戸初期なら所司代は板倉勝重ですか。彼が見た色ままが再現できると嬉しいです。我々も、我々の先祖が肉眼で見た色を是非とも共有したい!
復元新調では、色の調整に手間暇を惜しまぬ事とし、継ぎ目の焼けの少ない場所から色の「精」を見出しました。その「精」を外さずちょっぴり濃くして完成したそれは、平成の大船鉾にとても似合うもので、苦悩一変、歓喜の次第です。
もう一手、成功のカギは裾のライン取りです。ずんぐりしたシルエットを好まぬゆえ、艫へゆくラインを上へ、上へとあげ絞りました。斜め前からでも、真横からでも、後ろ斜めからでも、とくとご覧いただきたい逸品です。