- 2013年05月10日
大船鉾細見 天水引 - 2013年04月23日
岸 竹堂 画 船鉾図 - 2013年04月08日
シンポジウムご報告 - 2013年03月02日
京都ライオンズクラブ様のご寄贈 - 2013年02月22日
大船鉾細見 下水引二番
岸 竹堂 画 船鉾図
2013年4月23日 20:43
先日、祇園祭の写真をよく撮られている写真家の方から、滋賀県立近代美術館に最近個人から美術館に寄託された「船鉾図」がある、という情報をいただきました。近代美術館のご厚意により見学をさせていただけることになり、保存会役員一同で寄せていただきました。その絵は岸派の岸竹堂によるもので、紛れもなく後祭の船鉾(大船鉾)を描いたものです。落款に丁巳夏とあることから安政四年に描かれたようです。宵山風景を描いたものですから旧暦の6月12~13日ごろの風景でしょうか。屋形の形などは少しデフォルメされていますが 、
懸装品の飛龍の水引や舳先の龍頭は丁寧に描かれています。作者の岸 竹堂はこの龍に魅せられたのかもしれません。また面白いことに、駒形提灯を、いま正に釣り上げようとしている鉾上の人が描かれているところです。これはちょっとした作者の遊び心でしょうか?