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大船鉾細見 下水引一番
大船鉾考証 礎石
2012年2月 5日 20:09
祇園祭の山鉾は古来より、毎年町内の決まった位置に建てます。このため基礎四本柱の建方位置となる場所に四つの石を埋め込み印とします。町会所と鉾をつなぐ桟橋の位置が決まっていますため、多くの山鉾が町会所前に埋め込んでいます。
この礎石は山鉾を持つ町にとって以下の3理由により意外と重要です。①鉾建て時の目印として、連年安全にすえつけられる(真木のある鉾はこれを起こしたり倒したりする時に安全な導線を確保しています)。②曳き初めや巡行から帰った時、基礎四本柱とこの礎石がぴったり合うように留められれば、自動的に桟橋がかけられる。③祭り期間以外の時節において、いつもこの礎石が町中の目に触るることで、鉾を世襲する誇りと気概を楊躍させ、町中の団結心を象徴する。(遠路よりの客人・友人を案内して、また誇らしい気分に浸るものです。あとお地蔵さんも)③はいわば「無限パラノイア・ノスタルギヰ」喚起の装置として面白く機能していると思います。
さてこの礎石、「地面に石が埋まっている」という認識ですが、一体どのくらいうまってるのでようか?近代に地道からアスファルトに変わるとき、一旦この礎石を掘り起こした時のことを記憶している古老の伝によると、「地中に2~3尺(60cm~90cm)くらいは埋まってゐて、あたかも歯茎に植わる歯のやうであった」とのことです。そりゃああまり浅かったら雨季のぬかるみを眺めせしまに位置がずれたりしますものねぇ。
いよいよ町内の団結なったわが町としても、用意ができ次第この礎石を埋め込みたく考えております。