- 2023年06月24日
八坂神社囃子奉納 - 2013年06月27日
平成25年のお囃子日程 - 2013年05月27日
鉦方飾り房新調 - 2012年05月21日
大船鉾のお囃子3 - 2011年12月06日
大船鉾のお囃子2
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囃子アーカイブ
八坂神社囃子奉納
本年も例年通り八坂の大神様にお囃子を奉納させていただきました。
大船鉾の奉納囃子は鉾復興以前の平成14年6月から行っており、コロナ禍によって
行う事ができなかった令和2年を除いて21回目の奉納となります。
平成25年のお囃子日程
そろそろお祭りの頃と相成りまして、保存会としましては多忙の極みにあり、なかなか更新ができません事、何卒ご容赦...。
さてそこで、囃子方の日程をお伝えいたします。
6月29日 14:00頃:八坂神社奉納囃子
7月3日~6日 19:00頃~:二階囃子
(内7月6日は14:00高島屋・17:00池坊短大でお囃子のあと二階囃子)
7月7日 15:00頃~17:00までヨドバシ鉾上囃子
7月8日 19:00~二階囃子
7月13日~16日 18:00頃~宵山囃子
7月16日 21:30頃~日和神楽
7月17日 朝10:00頃~唐櫃奉巡奉供囃子
7月17日 19:00頃~市役所広場でお囃子
7月23日 19:00頃~お旅所奉納囃子
7月24日 18:30頃~四条町にて町内囃子(こちらは短い時間です)
※二階囃子は四条町内矢尾定二階にて行います。
※宵山囃子は四条町内友禅会館一階にて行います。
何卒よろしくお願い申し上げます。
鉦方飾り房新調
大船鉾囃子方において、鉦方が手首からぶら下げ、鉦の音とともに上下して風情を演出する飾り房が新調されました。
四条町から「鉾本体の懸装はどっしりした色が多いので、淡く軽やかな色合いをめざしていただきたい」と依頼しましたところ、非常に涼やかな色合いの8色の房を作っていただきました。製作は中京区の鍵辯
さまです。8本全て色が違うというのも、なかなか珍しいと思います。
房をつるして検分させていただきましたところ、それだけで静寂のなか、鉦の音が遠くでなっている錯覚に陥るほど見事な出来栄えでした。大変嬉しく思います。
大船鉾のお囃子3
京都文化遺産展示室(京都駅前ヨドバシビル1階)の鉾上にて公開稽古(対外的には演奏会としていますが)を行います。第1回は既に終了してしまいましたが、この後6月17日・7月1日・7月8日のいずれも午後2時30分より、適宜休憩を入れながら約2時間にわたって行う予定です。お時間のある方はぜひヨドバシビルへ足をお運び下さい。また6月24日には午後3時より八坂神社舞殿において、大神様にお囃子を奉納させて戴きます。こちらの方にも足をお運び戴けましたら幸甚に存じます。
大船鉾のお囃子2
前回大船鉾の囃子に関して書かせていただきましたが、お囃子に関してもうひとつ大きな課題があります。それは後祭の復興ということです。大船鉾は後祭の殿(しんがり)を務める鉾ですから、後祭が復興となると現在行われている各鉾の巡行での演奏パターンとは、まったく異なるものとなります。また復興された場合の巡行路が昔日と同じく三条通を行くものなのか?、あるいは現在の巡行路である御池通を行くことになるのか?。また寺町南行が可能になるのか?、やはり河原町通なのか?。それによっても内容が大きく違ってきます。
町内出発は「打ち込み」から「渡り」なのは当然だと思いますが、そのまま延々と御池通まで「渡り」で行き(現在のコースの逆回りとするなら)、そのまま「渡り」で辻回しを行うこととなります。鬮渡しはどのあたりなのでしょうか?。かつては三條高倉で行われていたとありますから、やはり御池の高倉になるのでしょうか?。その前はまだ「渡り」なのでしょうね。その後、御池通巡行中に戻り囃子になって御池河原町で辻回しをし、河原町を南行して河原町四條。このときに奉納の「神楽」を演奏し「唐子」で辻回しをするのでしょうか?。そうすると四条通で、もういちど戻り囃子に戻さなければなりません。そう考えると巡行の半分ぐらいが奉納のお囃子ということになりますね。パターンとしては現在の巡行でわたしたちが考えている 「渡り」→「渡り上げ」→「神楽」→「神楽上げ」→「唐子」→「凱船(唐子上げ)」→「戻り囃子」 というものから、「渡り」→「渡り上げ」→「戻り囃子」→「神楽の入り」→「神楽」→「神楽上げ」→「唐子」→「凱船」→「戻り囃子」となるのでしょうか。大船鉾囃子方の中にも後祭巡行を見たという者はいますが、そのお囃子まではわかる者はいないので、どうしていいものかよく分かりません。
以前から後祭のお囃子には関心があり、北と南の観音山でベテランの囃子方にお聞きしたことがあるのですが、微妙にニュアンスが違っていました。また祗園囃子を研究しておられる田井竜一先生にも、ぜひ後祭のお囃子について調査をしてください、とお願いしていたのですが、50年近く前のことで、当時囃子方の中心におられた方々はすでに現役ではないでしょうから、なかなか難しいのかもしれません。後祭巡行が現実のものとなってきたあかつきには、両観音山の囃子方の皆様にもお教えいただき、大船鉾の後祭巡行パターンを作っていかなければなりません。
三条通を巡行する大船鉾(もちろんコラージュです・・・・念のため)
大船鉾のお囃子
わたしたちが大船鉾を復興させるに至る過程には、いまから15年前に祗園囃子を復興させたことが大きな原動力となったことは、みなさんご承知のことと思います。岩戸山保存会のご厚意により、その囃子方さま方のご指導を受けて始められた大船鉾の囃子は、これまでは池坊学園の舞台や友禅ビルの会場で囃す、あくまでも演奏会用のお囃子でした。ところが、本来の祗園囃子は鉾や山に乗って移動しながら囃すものですから、どの場所でどの曲を囃すのかということがたいへん重要であります。したがって近い将来巡行参加となると、これからは演奏会用のお囃子から巡行のお囃子にしていかなければなりません。
祗園囃子は大きく分けると、四條河原町まで囃される「渡り」と総称される奉納のお囃子と、河原町通りから帰町するまでの「戻り」のお囃子の二つがあります。ご指導下さった岩戸山囃子方の師匠から戴いた曲は、奉納の曲2曲と戻りの曲(つなぎの曲※1を含む)11曲、そして日和神楽の、計14曲でした。その後、大船鉾囃子方自ら作曲したもの※2が奉納の曲1曲と戻りの曲6曲(つなぎの曲を含む)あります。はたしてこれらの曲で巡行ができるのか?、足りないものはないのか?。
わたしたちは奉納の曲に関しては所謂「神楽※3」のお囃子と、「渡り」からそこにつなぐ曲、「神楽」から次につなぐ曲が必要ではないかと考えています。また戻りの曲に関しては現在の曲で巡行は可能だと思いますが、「流し」の旋律によるバリエーションがもう少しあればよいかもしれません。ただ戻りの囃子に関して言えば、どこの辻回しでどの曲を用いるか?、河原町通ではどういった曲が中心になるのか?、御池通では?、新町通では?など、先に申しましたように場所と曲の関係を整理していく必要があるのではないかと考えています。わたしたち大船鉾囃子方は、長年にわたり祗園囃子をしてきたという経験者はおらず、祗園囃子に関してはまったくの素人ばかりです。したがってこれらのことをやっていくためには、祗園囃子そのものの勉強がとても大切で、他の鉾の囃子方さまからお教えいただかなければならないこともたくさんあると思います。お囃子は曲ができても、それを演奏できるようにしていくための稽古の時間が必要ですから、わたしたちに残された時間はそう多くはありません。がんばらなければなりませんね。
※1 つなぎの曲には(1)前の曲を終わるための曲(上ゲ) (2)後の曲に入るための前奏曲 (3)独立して複数の曲の変換に使える曲などがあります。大船鉾では主に(3)のパターンですが、一部(1)や(2)のパターンの曲があります。
※2 曲をつくるといっても、なんでもありというわけにはいきません。とくに新参者の大船鉾にとっては冒険は禁物で、あくまでも伝統的な祗園囃子の範疇を出ない中での新曲となります。祗園囃子には、特に戻りのお囃子で「つくし」「流し」「獅子」などの旋律パターンがあり、その旋律パターンを使って太鼓・鉦の打ち方を変えていくつかの曲がある、という一つの特徴があります(田井竜一先生・増田 雄 先生の研究による)。大船鉾でもそれは守っていかなければなりません。そのために他の鉾のお囃子をたくさん聴かせていただいて研究させていただきました。これはけっして
他の鉾のお囃子を真似するためではなく、祗園囃子として変えてはいけないところは何なのか?変えてもいいところはどこなのか?を知るために必要だったのです。※3 「神楽」は御旅所の前や四条河原町で演奏されていると思います。以前は、前祭は寺町南行でしたから、すべて御旅所のあたりで演奏されていたのでしょう。前祭では、まだ御旅所には神様が来ておられないので、八坂神社に最も近い場所ということで行われていた、ということかもしれません。また戻りのお囃子の中にも「神楽」と称する曲があるように思われます。聴いたかぎりでは、「つくし」の旋律により、鉦の打ち方も各鉾共通しているように思われます(つくしは9行のお囃子ですが、鉦は4行のため、鉦二回りで1行余ります。そこで最後の部分の鉦を1行追加している鉾と、そのままズレていかせている鉾とがあるように思います)。この戻りの「神楽」はどういった場面で囃されているのか、というあたりはいまのところまだ勉強不足で、大船鉾でもこのお囃子が必要なのかどうか考慮中というところです。
出囃子
少し以前に遡りますが、10月14日に伊賀上野へ出囃子に行ってきました。これは三重県伊賀庁舎が伊賀で活躍する芸術家などの発表の場をつくり、地域のひとびとが文化芸術に触れる機会を提供するために行われている「伊賀県民センターロビーコンサート」への出演でした。ところで何故伊賀で祇園囃子なのでしょうか。それは伊賀上野天神祭の楼車の上で囃される囃子が京都から伝播した祇園囃子だからで、今回は「祇園囃子・京から伊賀へ」というテーマの企画でした。そんなとこへまだ巡行に参加もしていない大船鉾が行かせてもらってええんやろか?との思いもありましたが、せっかくの機会を頂戴したのですからいっしょうけんめい頑張らせていただこうと寄せていただきました。平日でしたので少人数での出囃子となりましたが、ロビーコンサートという限られたスペースでの演奏なのでちょうど良かったかもしれません。
当日は平日の昼間という条件にもかかわらず多くの方が聴きに来られていました。翌日から「全国山・鉾・屋台連合会」の総会が伊賀上野で行われということもあって上野天神祭の囃子方のみなさんもビデオカメラ持参で来ておられました。はたして私どもの演奏がお役に立てたのかどうか不安ですが、良い経験の機会を与えてくださったと感謝しております。
お囃子の合間に、地元上野天神祭の囃子方であり祇園囃子の研究家である増田氏が解説をしてくださいました。