2012年4月アーカイブ
荷車完成
各部品が揃うたびにご報告申し上げてきました随車荷車がこの度完成いたしました。そこで製作に携わって戴きました関係者様、幕でお世話になりました坐屼先生、四条町の織物商様にご検分戴くべく本組みを行いました。
木の軋む音と鉄輪のこすれる音がえもいえない情景をつくり、また春の微風にたゆたう幕は現在の日常では見たことなく、胸裡の憧憬を呼び覚まされる光景でした。ただ宝暦年間の荷車の様子はハシゴ上に大テコ・掛矢(鉾の車止めではなく大木槌=本来義)をのせ牛に曳かせています。牛使い2名が付き添い、その回りに野点セットを棒で担ぐ2名、番傘を天秤棒籠葛篭で11本運びぜえぜえ言っている1名、飛脚1名が付き添いえっちらおっちら歩いています。荷車幕に相当する幕は牛の背にかけられており風情を出しています。個人的にこの再現を夢見ますがさすがに牛の始末は大変で、叶いませんね…やれやれ(^^;)
今回は道の端っこを少し往復しただけですが、、今年の本番では道路中央をガラギシ、ギリガラと音をたて進む様子、夏の薫風にたなびく幕などさらに立派で、町中にとって感慨深い巡行になること間違い無し!と思いました。
唐櫃の実況見分
昨日は朝から今年の祇園祭の山鉾巡行に使用する文化12年の唐櫃の状態を確認するために府立資料館に出掛けました。
大事に扱われていますので状態は凄く良いとの事でした。
ただ、足の飾り金具の一部分が取れている物が一つありました。
私の個人的な意見としては、現状のままで巡行に使用してはと思いましたが、皆さんに注目されるとの事、金具の洗浄ぐらいしてはとの意見を頂きました。
しかし、木部の生地だけが古い物で金具だけがキラキラしているのもどうかなと思いました。
23日に保存会の理事会がありますのでそこで結論を出します。
祭がもうすぐそこまで来ているのを感じるようになってきました。
今年も一つ一つが歴史に残る、いや、胸に刻み込まれる祭になります。
皆様のお陰と日々心より感謝申し上げます。
ありがとうございます。
荷車台新調
発注してました荷車台が本日四条町に納入されました。
あれ?はしご!?と思われる方も多いと思います(^^;) そうです、このハシゴ状のものを荷車基礎にいわえ付け、積載面を増やして必要な備品を搭載してゆきます。材は栂と檜で作成いたしました。長さは4,6メートルあります。製作いただいた竹田工務店さまの労を多としたく思います。これで荷車部材がすべて揃いました。4/22日曜日に四条町内にて仮組み、可動テストを行いたく思います。天気予報は雨なのですが(´・ω・`)
大船鉾友の会発足
四条町大船鉾は今般、友の会を発足いたしました。すでに会員になっていただいている方もいらっしゃいまして、本当に嬉しく、また復興にむけ心強い限りです。
ここでは、昨夏からはじめております「ご寄付お願い」と、「友の会」の違いを改めてご説明させていただきたく思います。「ご寄付お願い」で頂きました浄財は大船鉾本体の部材・衣装として使用させていただきます。現在基礎木部が完成しているとはいえ、屋根・艫屋形・跳高覧・欄縁など多くが必要となりますため皆様の応援を頂戴したく頑張らねばなりません。一方今回の「友の会」は7月に町内に鉾を出して、巡行をするのにかかる運営費用を捻出せねばなりません。そのサポートをいただける方に対して・ニュース会報の頒布やお祭り本番で町内にいらしていただいた会員さまへ特典を用意しております。
上記、お知らせまで失礼かと思いますが、何卒ご支援の程よろしくお願い申し上げます。
尚、詳細につきましては当ホームページ左下の「友の会」をクリックいただきますようお願い致します。(流れとして、こちらで資料請求いただきますと、保存会から資料を送らせて頂きます。)