- 2013年06月14日
欄縁完成 - 2013年04月23日
岸 竹堂 画 船鉾図 - 2013年02月02日
シンポジウム 大船鉾の復興 - 2012年02月01日
御神体衣装製作見学会
イベントアーカイブ
欄縁完成
このたび、黒主山保存会よりのご寄進により欄縁を調進させていただき、製作開始より丸1年をへて完成とあいなりました。6月9日にヨドバシ展示場にて完成披露式典を行い、町中と関係各位にその見事な出来栄えを検分いただきました。設計は末川協氏、木地の製作は竹田工務店、漆蝋色塗りは石川漆塗工房に依頼、吊金具や部材位置番付も滞りなく拵え、無事鉾に据え付けることが叶いました。今後長い年月をかけ錺金物を誂え、当代一級の美術品として300年、400年と四条町子孫に受け継いでもらえるよう大切にいたします。
岸 竹堂 画 船鉾図
先日、祇園祭の写真をよく撮られている写真家の方から、滋賀県立近代美術館に最近個人から美術館に寄託された「船鉾図」がある、という情報をいただきました。近代美術館のご厚意により見学をさせていただけることになり、保存会役員一同で寄せていただきました。その絵は岸派の岸竹堂によるもので、紛れもなく後祭の船鉾(大船鉾)を描いたものです。落款に丁巳夏とあることから安政四年に描かれたようです。宵山風景を描いたものですから旧暦の6月12~13日ごろの風景でしょうか。屋形の形などは少しデフォルメされていますが 、
懸装品の飛龍の水引や舳先の龍頭は丁寧に描かれています。作者の岸 竹堂はこの龍に魅せられたのかもしれません。また面白いことに、駒形提灯を、いま正に釣り上げようとしている鉾上の人が描かれているところです。これはちょっとした作者の遊び心でしょうか?
シンポジウム 大船鉾の復興
シンポジウムのご案内です。
「大船鉾の復興」~祇園祭山鉾巡行の今日と明日~
平成25年3月16日(土)13:00~15:00(開場12:00)
立命館大学 朱雀キャンパス ホール(JR二条駅徒歩2分)
入場無料 事前申込み制 定員400名 応募多数の場合は抽選
主催 明日の京都文化遺産プラットホーム
共催 公益財団法人 四条町大船鉾保存会 古典の日推進委員会
後援 京都府 京都市 京都商工会議所 公益社団法人 京都青年会議所
公益財団法人 京都文化交流コンベンションビューロー
詳しくは明日の京都文化遺産プラットホームのページを御覧下さい。
http://tomorrows-kyoto.jp/
当保存会からは松居米三理事長がご挨拶をさせていただきます。
また、「大船鉾の復興を考える会」メンバーの末川協氏が講演を行います。
またシンポジウムでは、大船鉾の復興による祇園祭の変化などを話し合われるそうです。
お楽しみ下さい。
御神体衣装製作見学会
今日は西陣織工業組合に依頼した御神体衣装製作の見学会がありました。
新調する衣装は神功皇后様顕紋紗の狩衣、磯良神の厚板の2つです。
平成23年度京都府の伝統工芸若手育成事業補助金(3/4補助・上限500万円)の祇園祭枠をお与えいただきました。
全ては織り上がっておりませんでしたが、制作者の大変な苦労と努力の下、素晴らしい織物が出来ている事を確認し、今年の夏には神功皇后様の神々しいお姿をご披露させていただける事を確信いたし、とても心躍る気分になりました。
写真も撮ってきたのですが、今はまだ非公開です。すみません。
と言いますのは、まだ衣装になっていないからです。
仕立上がった状態の狩衣・厚板でプロデュース頂いておりますので、反物のしかも一部の状態でお見せするのは時期尚早と言えます。
「確実に将来、文化財になる物です」と社長が仰っていました。
連合会吉田理事長、監修頂いております林先生にご足労頂きました。
本当にいつもありがとうございます。
春以降のお披露目になると思います。どうぞ、お楽しみにお待ち下さい。