- 2020年07月22日
厄除け粽等の授与について - 2020年07月21日
大船鉾の祇園祭 - 2020年07月01日
本年の居祭り神事祭事について
- 2021年6月 (2)
- 2020年7月 (3)
- 2020年6月 (1)
- 2020年4月 (1)
- 2019年7月 (17)
- 2018年7月 (16)
- 2018年6月 (2)
- 2017年7月 (3)
- 2017年6月 (3)
- 2016年11月 (1)
- 2016年10月 (1)
- 2016年7月 (1)
- 2015年4月 (1)
- 2015年3月 (3)
- 2015年2月 (4)
- 2015年1月 (4)
- 2014年12月 (1)
- 2014年11月 (1)
- 2014年8月 (2)
- 2014年7月 (2)
- 2014年4月 (3)
- 2014年3月 (1)
- 2014年1月 (3)
- 2013年11月 (3)
- 2013年10月 (1)
- 2013年9月 (2)
- 2013年8月 (2)
- 2013年7月 (2)
- 2013年6月 (2)
- 2013年5月 (2)
- 2013年4月 (2)
- 2013年3月 (1)
- 2013年2月 (2)
- 2013年1月 (1)
- 2012年12月 (3)
- 2012年11月 (1)
- 2012年10月 (2)
- 2012年9月 (4)
- 2012年8月 (4)
- 2012年7月 (2)
- 2012年6月 (3)
- 2012年5月 (3)
- 2012年4月 (4)
- 2012年3月 (3)
- 2012年2月 (5)
- 2012年1月 (3)
- 2011年12月 (6)
- 2011年11月 (14)
- 2011年10月 (1)
2020年7月アーカイブ
大船鉾の祇園祭
大船鉾保存会では、山鉾巡行・鉾建ては行えませんが、鉾町として最大限のお祭りを催行しています。
残念ながら一般の方の拝観はしていただけませんが、少しでも八坂の大神様に喜んでいただきたいという私たちの思いが、皆様の心に届けばと思っています。
本年の居祭り神事祭事について
日頃は大船鉾維持保存にご支援ご協力賜り誠にありがとうございます。
本年の居祭り神事祭事について以下のように決定致しましたのでご報告申し上げます。
四条町大船鉾保存会では鉾建てをする方向で、その最終判断を6月末日に行うとして粛々と準備を進めて参りました。タイムリミットの6月末日に臨時総会を持ち、現時点で総合的に判断した結果、残念ながら本年祭礼期間中の鉾建てを断念する事と致しました。
断念に至る最大の要因は我々の八坂の大神様、神功皇后様、磯良様、住吉様、鹿島様に対する御信心の総力が、現況下で隣接鉾町ならびに地域住民の反対を押し切って鉾建てをするには足りなかった事にあります。
私自身、神輿は出ずとも大神様が市中にお出でになると聞いてから終始、鉾建てを行う居祭りを行わなければならないと思いつつも、山鉾連合会からの鉾建て中止の要請や、相談に行った際の八坂神社禰宜様の「現代社会においては科学・医学を最優先とする」という発言に失望し、現実として建てるのは難しいのではという思いが去来し、この1ヶ月葛藤を繰り返しておりました。
当初から仲間内で感染者が出た場合、非常事態宣言がもう一度出た場合、隣接するお町内および地域住民から正当な申し入れがあった場合は鉾建ての中止を考えるとしてまいりました。
隣接鉾町の理解は得られなくとも目をつぶって頂く事は出来るかと、隣接3ヶ町の山鉾町の代表に自分達の鉾建て計画を示し、見解をお伺いしました。
隣接山鉾町は、やらなければという思いを持ちつつも山鉾建てを断念されていました。この新型コロナウイルスに関してだけは、今年だけは特別だと仰る。今年は自山鉾町で感染者を一人も出してはいけないし、人(感染者)を呼ばない努力を全力で行っている。それは無事に次世代に山鉾を受け継ぐためだ。だから今年は隣接町でも鉾建てを行って欲しくないのだと仰った。
前回の総会採決から約1ヶ月経ち6月末時点で世の中の状況は明らかに良い方向に向かっているものの、マスコミは相変わらず新型コロナ感染の恐怖を呼びかけていることもあり、近日中に終息宣言も出される状況でなく、劇的に新型コロナ禍の状況が変わったとは言えません。そんな中、隣接鉾町をはじめ地域の老人達の中には感染は死を意味していると考え、人が集まる事を本気で恐れておられる方が沢山おられる現状を知らされました。万全の対策を取っていても鉾建てをすると必ず人が集まると思っておられ、鉾建てを強行されるなら行政区自治連合会組織の連名で嘆願書を出す事になると言われました。
これらは、鉾建てを中止する理由に充分当てはまります。但し、我々の御信心の総力がこれら隣接鉾町の思いに勝るなら鉾建ての決行も考えるところですが、現状では我々の神、神事は疫神を退散できると確信しておる者が一定数いたとしても、保存会内においては更に大神様、皇后様、三神様に対する御信心を深めなければならない状況にあります。また大船鉾は神功皇后様が渡海最強三神を従えて魔除けの龍を身に纏い殿を行き疫神厄神を集め川に流しあの世にお送りする役割がある事を広く社会に広める必要があると考えます。このことは一つの学説にすぎませんが、我々が実際に船型の鉾を渡したことによって確信した事実であります。これが最後まで可能性を追いかけ、6月末日迄新型コロナ情勢を見守りながら簡単に諦めず、鉾建てに拘った理由であります。
本当に残念ながら鉾建ては行いませんが、我々は、蘇民将来之子孫として、ギリギリまで鉾を建てての神事催行を諦めなかった事を八坂の大神様は必ず見て下さっていると信じ、胸を張って、出来得る限りの本年祇園祭居祭り神事祭事に、精進潔斎し臨みたいと考えております。
皆様方におかれましては、変わらずのご支援・ご協力・ご鞭撻の程、よろしくお願い申し上げます。
令和2年6月30日
公益財団法人四条町大船鉾保存会
代表理事 木村 宣介