- 2012年03月26日
荷車幕新調 - 2012年03月13日
唐櫃巡行 - 2012年03月07日
税額控除についてのお知らせとお詫び
2012年3月アーカイブ
荷車幕新調
本年の唐櫃巡行で使う荷車の幕を製作いたしました。荷車には、巡行路でお世話になる方々に献上する粽や、お供衆の腰掛である相引、炎天下の渇いた喉を潤す水分、雨具などをそれぞれ箱につめこみ巡行列の最後に付き添わせます。その箱を覆う幕をつけることで昔風情を醸し、山鉾巡行に彩りを添えることになります。
肆・凱の文様、1つずつ全て形を違えつつ、連続性を考慮し調子をあわせたデザインです。この調子(リズム)を整えるには本当に微細な調整が必要で、奇跡といえようその沸点が出せたことに大喜びいたしました。織物商さまと坐屼先生の労を多としたく思います。
大船鉾荷車幕では夏の風情ということで綿の白生地(天竺生成り)を用いました。ここに、部材位置墨書でお世話になりましたゆかりの書家「窓月庵坐屼」先生に四条町に関する文字を書き入れていただきました。先生は快く引き受けて下さいましたが、苦労しましたのは墨の配合です。布地に書くということで滲まないよう、また雨でたれないよう工夫する必要から、濃い濃い墨にある秘密成分を混ぜ入れ、連年使用に耐える墨書ができたと自負しております。
この幕のデザインは四条町内の織物商さまに依頼しました。検討に検討を重ねて考案いただき完成をみたそれは晴れの巡行に誇れる立派なものに仕上がったと確信しております。全体像は是非、本年巡行の際にご覧頂けたらと願っております。
白生地に命をふきこむ坐屼先生。坐骨神経痛の持病から号とされたユーモアあふれる先生です。三顧の礼でもって宵山にお招きしておりますので、お飾り席にお立ち寄りいただいた際はぜひお声掛けを(^^;)
唐櫃巡行
この度、大船鉾は本年平成24年(2012年)祇園祭山鉾巡行に「唐櫃巡行」という形で巡行行列に参加させていただくことになりました。
元治元年(1864年)の禁門の変により木部など多くを焼失、明治3年(1870年)に鉾再建を誓い「唐櫃巡行」を行って以来、142年ぶりの巡行参加となります。
これは、「昨年秋大船鉾木部櫓部分の披露を終え、私共には後戻りという言葉はない。目指すは平成26年(2014年)の大船鉾巡行。今年から唐櫃巡行を行い、内外に私共の必ず成し遂げるという覚悟を示すと共に巡行を経験する時期に来ている。また、完全復興には更なる皆様のご支援が必要であり、皆様方に私共の現状を広く認知して頂こう。」という思いからの決起であります。
2月初めの保存会の臨時総会で決定し,正式に祇園祭山鉾連合会に申し入れ致しましたところ、この度、参加内定の連絡を頂きました。
「唐櫃巡行」では、神事を装飾品を居祭りを受け継いで頂いた先人の思いを全身に感じながら、都大路を闊歩致したく思います。
そして、必ず近年中に鉾を渡します事を私共の祭神である神功皇后様にお供し八坂の大神様にお約束致したいと思います。
業務執行理事 木村 宣介
税額控除についてのお知らせとお詫び
大船鉾復興事業にご寄付いただきました個人様に対し、先般お知らせいたしました所得税の税額控除について、ご質問がありましたので、その質問と回答を皆様にお伝えいたします。
お知らせの文章では、
公益財団法人四条町大船鉾保存会への寄附金に関し、先般12月19日より、控除の選択肢として、従来の所得控除の他に、個人の寄附に関しまして税額控除を選択する事が可能になりました
という説明をさせていただきましたが、
質問は12月19日以前の寄付はどうなるのか?という事でした。
回答といたしましては、平成23年1月1日~平成23年12月31日に受領させていただきましたご寄付が対象になります。
言葉足らずで申し訳ありませんでした。
税額控除をご選択の場合、税務署又はインターネットで公益法人に対する寄付の税額控除用の計算用紙をご用意又はダウンロードし、必要事項を記載の上、当会発行の税額控除証明を添付の上確定申告のほどよろしくお願い申し上げます。
説明不足のため大変、お手間を取らせました事、お詫び申し上げます。